2012.10.26
旅のおわりは稲子湯で(根石岳その3)
そして翌朝、4時40分。
同室の方が出発準備をされてる微かな音で目が覚めました。
枕元に用意しておいたダウンを着こんで、
それからネックゲイターと、それから手袋は2枚重ねで、さぁ、外へ。
小屋は稜線から少し下がったところにあるので、最初の100歩はなにも見えません。
で、100歩目で、急に現れたのがこの景色。
ちょっとびっくりしたりして、、

冷たい空気に包まれながら、根石岳に向かいます。
だーれもいない山頂で、ご来光を待ちました。

この道、やっぱり好きだなぁ。

北アルプス方面も美しい~
こちらは雲海というよりも、雲の川という感じカナ?

南アルプス。中央アルプス。
いのさ~~ん!!見てますか~~~~??w

西の天狗は赤ら顔。

それにしてもじっとしてると寒いです。。。
だんだん、モジモジしてきましたw
そして待ちに待った瞬間が♪
この瞬間、ふわーーーーっと空気が暖かくなる。
太陽のアリガタミを心底感じる、僕らはみんな生きている。

こんな景色を見れるのも今年はこれで最後かな?
そんなことを考えながら、モジモジ小屋まで戻ってきました。
ほったか~♪

ストーブの前は暖かくって
壁にもたれて寛いでたら、なんだか眠くなってしまいました。
静かですねー(わたし)
そうですねー(小屋番さん)
午前7時。やっと出発。
根石山荘さん、大変お世話になりました!!
改装前にできたらもう一度お伺いしたいと思います。
この写真の私、、、はにわみたい。

ララ・サンシャイン♪
この日、私は日焼け止めクリームを車の中に置き忘れ(汗)

蓑冠山へ向かう途中で
振り返って見た、根石岳(右)。

もう、ふゆ、ですね。

蓑冠山というのが、これが、不思議な山で、
いったん登るとしばらくこんな感じの平らな道が続くんです。
穏やかな散歩道、という感じ。

・・なんですけど~
じつは左側が切れ落ちているので、
樹林のあいだから見下ろすと、そこにはこんな景色が広がっていたりして、、
なんか不自然でおもしろい。

ほんのわずかな区間ですが、この道がすっかり気に入ってしまいました。

と、ここでトラブル発生!
カ、カ、カメラのバッテリーが~ 予備も含めてエンプティ~(泣)

→しばらくポケットの中で温めたら、なんとか復活してくれましたw
夏沢峠経由でお次は硫黄岳を目指します。
九十九折れの急坂を登る途中で振り返ると
ヒュッテ夏沢の青い屋根がずいぶん小さくなっていました。

池山尾根も今日はくっきり。

あのケルンは、もしや。。。
山頂まではあとひとのぼり?

着きました、硫黄岳。
南のほうは今日はお預け。

広い山頂を気が済むまでうろうろと歩きまわって、
それから来た道を戻りました。

夏沢峠からは本沢温泉方面へ。
この区間はとても快適なシングルトラック。
紅く色づいている樹もありました。

本沢温泉はカラマツの黄色が印象的で♪

みんなでわいわい訪れた日のことを懐かしく思いながら歩きました。

そのあと今度はしろびそ小屋まで。
少し登って、あとは下って。

区間ごとに雰囲気がガラッと変わる登山道は
つねに小さな発見の連続。ひたすら楽しく歩くことができました。
さあ、しらびそ小屋名物の厚切りトースト♪いっちゃいますかね。

じゃーーーん!!

厚切りトースト→売り切れで→うどんに変更→う~ん満足♪とってもおいしかったです~
小屋の外の餌台にはウソと、それからこの茶色いのは、なんて鳥??

最後は大好きな稲子湯に入って帰ってきました。

今回は2日間でいろんな森を歩きましたが、
北八ヶ岳にはまだまだ魅力的な森がたくさんありそうですね。
地図見て悩む楽しみがまた増えました♪
でも次はおそらく来年かなー?(淋)
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2012.10.25
いつまでもいられるところ(根石岳その2)
ずいぶんあいだが空いてしまいましたが、前回のつづきです~
おにぎりを無事に食べ終わって、しばしのんびり、そのあとで、
おとなりの西天狗岳まで行ってみることにしました。
くだって→のぼって辿りついた西天狗岳の山頂は思いのほか広々としてました。
えーと、この写真は西天狗から戻る途中で見た東天狗、、だったかな?
うん、そうだった、たぶん。。。

足元でテカテカ輝く、紅い葉っぱはイワカガミ。

そして北には蓼科山が。
北八ヶ岳のイメージはたおやかでやさしい感じ。
この景色の中に、気になる池や気になる森が点在してる。詰まってる。

同じ道をくだって→のぼって東天狗に戻ってきたら、
もう一度、しばしのんびり♪
それから今度はこんな感じの道を辿って、根石岳へと向かいます。
(写真は後方を撮ってます)

ほんのわずかな距離だけどこの道、気持ちのいい道で♪
白砂の粒、一粒一粒が、鳳凰三山や空木岳のそれとは違って、
もっと目が粗いといいますか、空気を多く含んでいるといいますか、
靴底から伝わってくる感触が、なにやらやけに心地いいのです。

ザ~ック、ザ~ック、ザックザク、っと~
着きました。標高2603m。3日前まで名前すら知らなかった山、根石岳。
すぐ先には今夜のお宿、根石山荘が見えてます。
山頂は広すぎず、狭すぎず、人もあんまり多くなく、
ポカポカと暖かくって、とにかく居心地がよくて、ここでけっこう長い時間・・

な~~んにもしませんでしたw
おさまりのいい石見つけて、そのままそこにはまってましたw
空が青いな、いい天気だな、来てよかったな、ほげら~~~~
1時をまわって、いよいよ山荘にチェックインすることに。

左の石積みの趣のある小屋が本館、右は新館、ピカピカのトイレがあります。

はじめての場所は緊張します。
静かに戸を開け、なぜか抜き足・差し足で着きあたりの受付へ。

そこで鐘をチリンと鳴らして待つこと1分。

こんにちはー
さわやかな小屋番さんが現れて、
親切丁寧に部屋やお風呂の案内をしてくださいました。
以前は塩見岳の小屋で働いていらっしゃったそうです。
南ア南部のおすすめルートなども教えてくれました♪
さて、荷物を置いてひと息ついたら、、
ん~、どうしよ。することがない。
→ちょっと散歩してきま~す
さっきまで居た根石岳にまた登ってきちゃいましたw
少し時間が経っただけで、少し空気が冷たくなって、
少し日が傾いたことで、さっきよりも山の凹凸がくっきり見える。
うーん、楽しい♪

そして、、
前から一度やってみたいと思ってたコトがありましてん。
岩の上に寝転がる
まだやったコト、なかったんです。チャンス到来。やってみました。
ふが~~、最高♪ 本気で寝てしまいそ~
目を閉じれば遠くに聞こえる楽しげな笑い声や話声。
東天狗と西天狗の山頂はなかなか賑わっているようです。
3時半ごろ小屋に戻って、4時にお風呂をいただきました。
温泉ではないけれど、湧水を沸かしているそう。
ありがた~く、入らせていただきました。

それから他のお二人の宿泊者の方々と
ストーブを囲んでおしゃべりに勤しんで~
そしてそろそろいい時間に。
駆け足で外に出てみるとー

夕暮れショーのはじまりはじまり。
うしろはこんなパステルカラー。

だいぶ冷え込んできましたねー
でも、とってもキレイですねー
そんなこんなでこの日一日、みんなを照らしてくれた太陽は
御嶽山の左の肩に沈んで行くのでありました。

まだ、つづく(汗)
なかなか更新できずにすみません~~
2012.10.19
森を歩きに行ってきました。北八ヶ岳、根石岳。

うわっ、もーこんな時間!(汗)
ひえっ、もーこんな時間!(汗汗)
今年もついに繁忙期に突入してしまいました。
職場では時間に追われて毎日バタバタしています。
一日があっという間に過ぎてゆく。。。
そんななか、なんとか2連休を頂戴することができたので、
山でのんびりしてきました♪
ま~だ、こんな時間か~~
なんて、
そんなふうにつぶやいてみたかったんです。
その願いが叶いましたw
訪れたのは北八ヶ岳の根石岳。
それと、天狗岳と硫黄岳。
根石山荘という山小屋の居心地が良さそうだったので
そこにお世話になることにして、みどり池の登山口を起点にトコトコ歩いてきました。
15日朝、佐久インターをおりた途端、あたりは霧でまっ白で。
現地までの運転は緊張しました。5時半ごろ、みどり池の登山口に無事に到着。
準備して出発したのは6時15分過ぎ。
青空の下、まずはしらびそ小屋に向かいます。

沢の音を遠くに聴きながら、気持ちよく歩みを進めて
ここまで来ればしらびそ小屋まで、あと少し。

まっすぐ、素直な、シラカンバ。
スリムなボディが羨ましいw

小屋に到着。
窓の外の餌台には、ゴジュウカラやウソやヒガラや、
いろんな鳥がかわるがわるやってくるので、しばらくその場にくぎ付け状態。
いいな~~~~~ ここ~~~~~

上まで行ったら戻ってきて、ここに泊まってみるのもアリかな?
なぁんて、半分本気で考えました。
それほど素敵なロケーション♪

次の分岐は中山峠方面へ。

最近ずっと、とにかく、森を歩きたかった。
たとえばこんな静かな森を。だからしあわせ。ありがとう。

しらびそのアンテナ。そして青い空。

最後の急坂をエイヤとこなして稜線に出ると、
こんな景色がまっていてくれました。

お、足元には、今年はじめて、しもばしら。

何度も何度も立ち止まって、何度も何度もシャッター押して、
そして到着~ 東天狗岳山頂デス。
ここでひとまず大休止♪
石に腰かけ、おにぎりを頬張ってたら、

「すみませ~ん、写真お願いできますかー?」
「はい、いいですよー あでも、ちょっと・・ちょおっと待ってくださいねぇ・・」
(この、食べかけおにぎりどこに置こう(汗)w)
結局ここでは3組の方にシャッターを頼まれました。
今日はなんだか大人気w
今宵のお宿は根石岳と箕冠山(みかぶりやま)の鞍部にポツンと建っています。
根石岳も箕冠山も、それから根石山荘の存在も、
つい最近までじつは知りませんでした。
それが今では、すっかりお気に入りの場所になっていたりするんだから、
出会いって面白い。

ちなみに一番上の写真は、部屋に貼ってあった八ヶ岳の古いポスター。
2004年のもの、、だった、かな??
つづく
2012.10.08
秋色。二度目の、空木岳
3連休前の金曜日、日帰りで空木岳に行ってきました。
山に行きたい。紅葉見たい。でも、休みは一日。日帰り限定。
うーん、どうしよ。どこ行こう。。。
はじめ候補にあがっていたのは爺ケ岳と蝶ケ岳。
そして8月に行ったばかりの中央アルプス空木岳。。。
結局は、
「空木平の紅葉が見ごろです♪」
どこかのサイトで見つけたコメント。
それが決め手になりました。
だいぶ日が短くなっているのでまだ暗いうちにスタート。
森に入るとキィ~!キィ~!!となにやらヒステリックな声が。
姿は見えなかったけど、たぶんおそらく、お猿さん。
おじゃまさせていただきますよー
心の中でそっと呟いて横を通り過ぎました。
そーこーする内、どんどん明るくなってきました。
朝陽を浴びる南アと駒ヶ根の街並み。

色づきはじめたカラマツの森をゆけば
朝の空気がおいしくて、それだけでもう得した気分。

水場に到着。ちと休憩。
辰野SAで買ってきたクッキーを早速ボリボリとw

これはマイヅルソウの実なんじゃないかと・・。
8月に撮ったマイヅルソウの実の写真。
あのときと同じ所で撮りました。
あのときの実が2カ月経って、
姿を変えてここにこうして居るのかな?

それってなんだかすごいなー
今回はそんな出会いが他にもたくさんありました。
マセナギを過ぎて、迷い尾根の階段&鎖を通過して、
2300mくらいになると、
緑の中に「暖色系」が少しずつ混ざりはじめ、、、

なんだか、わくわくしてきましたヨ。。。
と思ったら、ひょ~~~♪♪
すっごい!きれいじゃないですかー

さらにワクワク増量中。

そして樹林帯を抜けると出ました!
ハッと息を飲みました。

這松の絨毯にぽつぽつ真っ赤なナナカマド。
そして、黄色い葉っぱはダケカンバ?
こーゆー紅葉ははじめて見ました。
なんとなくかわいいですね。

真っ赤だったり、淡い色をしていたり、
ナナカマドの赤色はいろいろ豊富なバリエーション。

楽しみにしていた空木平の紅葉は
こんな感じで、派手さはないけどやさしい色合い。

プーさん岩は、お昼寝中。

白砂のみちをゆるやかに進んだり

ときどき後ろを振り返えっては南アルプスを山座同定してみたり、

そして歩き始めて5時間半?
やっとこさ、駒峰ヒュッテに到着デス♪

小屋番さんはお留守のようで誰もいないヒュッテはひっそりとしてました。
窓には「ビールは売り切れです」の張り紙が。
ビールを楽しみにして登ってきた人は
きっとガッカリするコトでしょうw
木曽駒ヶ岳からの稜線は
淡い色調のなんとも美しいグラデーション。
高い山って、こんな色になるんですねー(驚)

ちなみにこれは8月に撮った1枚。

四季があるってスバラシイ。
日本に生まれてよかったです。
さて、山頂まで行ってこよっ

来年こそは行けるといいなー
南駒ケ岳方面の山の連なり。

いい場所見つけてココで休憩。
雄大な南アルプス眺めつつ。

日帰りなのであんまり時間はありません。。。
それでもけっこうゆっくりしました。
風が冷たくなってきたので上着を1枚羽織りました。
戻りは避難小屋経由で。
空木平のまんなかを通って帰ることに♪

さようならー
来年また泊まりにきます!

イイ感じ♪
ナナカマドのトンネル抜けて♪

りんだうは秋も魅せてくれました♪

力いっぱい、生きている。

もうすぐこの景色ともお別れ。
見おさめの、ダケカンバ。

下りの途中で咲いていたセンジュガンピ。
夏以来の再会にちょっとうれしくなりました。

長い下りをなんとかこなして、あずまやのある登山口まで戻ってくると
南アルプスの山々が出迎えてくれました。

草臥れたけど、楽しかった日帰り強行空木岳。
今回もまた心に残る一日となりました。
帰り道、SAで力尽きて爆睡してたら
どうやら首を寝違えてしまったらしく、アイタタタ。。。w
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